ローレルオーナーズ

ローレルクラブ、広尾、その他一口クラブの血統等の覚書きです。

アーデルハイド22

ノーザンファーム育成だからって、期待し過ぎると良くない気がするんですよね。

 

ヘニヒュ×タキオンにはワイドファラオがいますが、ワイドファラオは母系が北米系、アーデルハイド22は独のSラインですね。独Sラインからは最近だとスターズオンアースが出ていますが、どうしても芝向きなイメージになります。

 

ヘニヒュ×タキオンだから、ある程度芝をこなす可能性が高くて、むしろダートに代わってどうか?という不安があります。牝馬ですし、ダートで潰しが効かないなら走らないリスクも高いんですよね。

 

そして、もう一つ不安なのが馬体。

体は筋骨隆々で立派ですが、首から上の非力さが気になりますね。

ダートで走れないとなると芝になりますが、構造上あまり芝も得意そうに見えない。

 

ここまで言って走られたら困っちゃうんですが、正直あまりオススメ出来ないタイプです。

リエラのオープンチャレンジについて

少頭数、相手も楽、小柄で短距離向きでない、とチャレンジする要素は揃ってたと思いますが、結果はタイムオーバー。この辺り、少し掘って見たいと思います。

 

リエラは392kgでの出走、小柄の馬って言うのは往々にして、骨量だけでなく、筋量も少ない場合が多いので、馬格のあるタイプと比べるとスッキリ仕上がりやすいです。こういったメリットを活かして、二歳戦では小柄な馬が勝ち、大型馬は劣る結果になりやすいのも事実。

 

ただし、小柄な馬にはそれ以上に大きなデメリットがあると考えています。

 

簡単に言うと、完歩差が開きすぎる事ですね。ウサイン・ボルトと同じ回転数で170cmの男性が走ったとしても、差は広がる一方です。

 

リエラの活路は、デカいCC型が割拠する短距離でなく、中長距離になってしまうのは至極当然だと思います。(ではデビュー戦は何故、という話になってしまうんですが、これは上記の仕上がりが早いので使いたかった、というのもあるでしょう。)

 

ワールドエースの産駒は1400m〜1800mを得意とする産駒も多く、推測ですがCT型でしょうね。

母の戦績が微妙で、遺伝子型の推測が立ちづらいんですが、血統配列的にステイヤー、って事は無さそうなんですよね。良くてCT、悪い場合でCCでしょうか。

辛うじて、リエラにはTTの可能性が残されていますが、基本的にはCTだと思います。となると、あまり伸びすぎても良くない。

 

スプリントでも1800mでもスピードが足りてないとなるともう思い切って伸ばすしかないんですが、伸ばせば伸ばす程道中のペースも緩くなって決め手比べになりやすい。となって来るとワンペース気味で非力なリエラには苦しい。

 

活路はダートしかなさそうです。

美浦所属なので、東京ダート2100mよりは中山ダート1800mとかの方がいいでしょうね。

芝なら道悪さえこなせるなら、比較的スタミナ比べになりやすい福島2600m等。良馬場だと最後見劣りそうですしね。

福島2600mって未勝利の番組ありましたっけ?

 

京都サラブレッドクラブ 22年産駒

せっかくなので、雑感でも書いて置こうと思います。

 

1.キープレイヤー2022

ブリックスアンドモルタル産駒。

ブリックスアンドモルタル産駒はスラッとした体型の馬が多いんですが、何せ身幅がキタサンブラック産駒に見劣るんですよね。で、あれば母父ハーツクライや極端に言えばダンカークなんかを持ってきて、背中を伸ばしてあげた方がいいかな、と。

後、Storm Cat弄りは御法度だと思います。

国内に置いてStorm Catクロスの成功例は少ない訳ですから、ここを弄るならNijinskyなんかを持ってきてStorm Birdの方を弄ってあげるか、ナスキロ血脈でSecretariatを弄るか、そんな感じです。

募集価格も高くなりそうですし、モルタル産駒は見た目がチラ見だと良く見えちゃうので、騙されないようにしたいですね。

 

2.コテキタイ2022

シニスターミニスター産駒。

コテキタイの子は母父サウスヴィグラスの影響が強いので、短距離向きでしょうね。よく言えば、ダート短距離は割と空き巣のしやすい距離なので、勝ち上がるチャンスは沢山転がってると思います。

正直、ダートの大種牡馬になったシニミニですが、スズカコテキタイ越えとなるとどうでしょうか。

 

3.サンタテレサ2022

マジェスティックウォリアー産駒。

フルムの下ですが、父が変わってのプラスは少ないでしょうね〜。

サンタテレサ自体が大きめの馬なので、母父ドリジャでも大きく出るタイプかも知れませんが、フルム程の活躍は期待し過ぎな気もします。

 

4.ノーブルクラウン2022

シニスターミニスター産駒。

クラシッククラウン牝系の導入ですね、望田さんの入れ知恵でしょうか。シニミニのSeattle Slewクロスはあまり良くないんですよね。オススメ出来ません。

 

5.ツバキエンジェル2022

イスラボニータ産駒。

F3-l牝系なので、ここから枝分かれした小岩井の輸入牝馬からレイパパレやスペシャルウィークなんかも生まれてますね。ただ、この馬の牝祖Davona Daleからはあまり活躍馬が出ていない。

フジキセキ×クロフネはハイパーニックスで、母父に入ったフォーティナイナーズサンと紡がれて来た血を見る感じは渾身の配合、と言ったところ。

2023産駒もイスラボニータですね。

配合は結構面白いです。 Far North≒ノーザンテーストとか、凝った事はしてます。

ダート向きで、1500万以下なら検討してみたいですね。

 

6.ヴァーチュスター2022

モーニン産駒。

母父シンボリクリスエスはどうしたって良い形になりやすい。この馬の場合は、ステイヤー寄りのシンコウエルメスの系譜から、ここでモーニンでグッと締めた訳ですから、やってる事はノーザンのモーリスと同じような形。安かったら迷わず出資したいタイプですよね。

 

7.マリアージュ 2022

スマートファルコン産駒。

名馬の妹が京都サラブレッドクラブに来てしまいました。母父ブライアンズタイム系にオーヴェルニュがいますし、当然配合はお手本ですよね。

ただ、牝馬に出てしまいましたし、これは回避するのも手かな、と思います。だったら上記5,6を抑えておきたい気持ちがありますね。

 

8.ポナデア2022

エスポワールシチー産駒。

エスポワールシチー産駒は小回り向きが多く、母父ルーラーで飛びを大きくして大箱でも、というのは二兎を追う者は、だと思うんですよね。

この辺りは実際全兄ルペルクスが2歳で走るので、今後証明してくれると思います。

個人的な見解ではケンです。

 

9.ハニーパイ2022

カリフォルニアクローム産駒。

やっぱり母父サウスヴィグラスで、短距離馬になるでしょうね。この馬に出資するなら、口数の余っている兄でもいいんじゃないかな、と思います。

実際、デビュー開始時に馬体を見てみない事にはなんとも言えませんが、兄はコロンとしてて可愛いです。

 

10.ティザチック2022

カリフォルニアクローム産駒。

カリフォルニアクロームはあまりヒット率が高くないんですけど、こういう思い切った事した馬は狙ってみてもいいんじゃないでしょうか。

ただ、血統中にダート中距離馬の血も多くて、ややズブそうな一面はありそうです。Seattle Songの母Incantationをクロスしているので、フレンチな切れ味を使えるならいいんですけどね。牝馬なのが傷ですが、検討してみてもいい気はします。

 

11.イエロースター2022

シュヴァルグラン産駒。

恒例の母父サウスヴィグラスです。あまり活躍馬のいない牝系ですし、正直種牡馬だけで人気しそうで、手は伸びないですね〜。

 

12.サンバホイッスル2022

シャンハイボビー産駒。

母父サウスヴィグラスです。母はハニーパイと同血ですかね。短距離×短距離の母父なので、ダ短距離馬になると思います。そしてやってる事がわかりやすくて手は出しやすいんじゃないですかね。

あまり言いたい事ではないんですが、生産牧場さんの成績が少し喉に引っかかります。

 

13.メルティングポット2022

ディスクリートキャット産駒。

初子の牝馬で少しサイズの不安はあります。

ディスクリートキャット産駒の傾向はおおよそキズナと共通してる、と考えて良さそうで、本来はStorm Bird弄りが有効なはずなんですが、本馬は持ち合わせてません。ただ、キズナはSpecial系と相性がいい!なので、Nureyevの本馬も活躍するはず!なんて無理矢理こじつけることも出来ちゃうタイプの馬です。

実馬を見てからまた考えたいですが、現状前向きに考えたい一頭ですね。

 

14.ビーウィッチド2022

マジェスティックウォリアー産駒。

全兄は残口ありですが、脚元の問題が多くて満口になりそうにありません。

マジェスティックウォリアー産駒はSecretariatBuckpasserのクロスを継続していく事で成功しているので、本馬はあまりその傾向に合致していないんですよね。

それに、マジェスティックウォリアー産駒は見た目にいい馬も多いので、騙されないようにしたいです。

 

15.ホリデイオンアイス2022

バンブーエール産駒。

なぜ急にバンブーエール産駒なんでしょうか。

父はナスルーラの5×5×5、近いところでナスルーラを重ねてるので、母が5代アウトの祖母名牝、は形としてとても面白いと思います。母系の中距離馬っぽさを父の短距離質でスピード補完出来れば。

これで爆安で出てきたら買ってみたいですよね。そう思いませんか?

 

16.ハイスピードカム2022

カリフォルニアクローム産駒。

う〜ん、揉まれ一発NG感の強い血統構成で、スキャンの出たVideoから連なる牝系ですが、あまり材料はないような気もします。Sir Ivor≒Droneとか、面白い事はしてるんですけどね。

最後まで書いてからなんですけど、カリフォルニアクロームにあまり信頼が置けないと言うか。

 

 

以上、募集が始まったらまた馬体なんかの感想も書きたいと思います。

テイコフトウショウ21

中々満口になりそうにないので、前の記事で褒めた気がしますが、改めて取り上げてみたいと思います。

 

サイズ、歩様は父によく似ていていい馬だと思いますね。ただ、緩さは結構あるので、ここから鍛えていってトモの緩さは解消したい。

 

キズナ×テイコフトウショウですが、母父がタイキシャトルになります。

タイキシャトルは血統中にCearleonを持つので、キズナStorm Catとニアリーの関係性ですね。

キズナの産駒に置いて、このStorm Cat関連の血脈を弄る配合にはディープボンド(マルゼンスキー)、ファインルージュ(ダンシングキイ)、マルターズディオサ(Cearleon)、ステラリア(Blue Bird)等、上げ出すと枚挙に暇がない好配合になります。更に、母父シンボリクリスエスのソングライン、アカイイトなんかもKris S.を通じてSecretariatを弄っている形なので、ニックスに近しい配合と言えると思います。

また、タイキシャトルはHalo後継ですから、Halo弄り+Nijinskyはディープボンドと共通している血統構成ですね。

この点では同モガミヒメ牝系のアメイジングムーン22よりディープボンドなんじゃないかな、と思う訳です。

 

さて、母母の話になりますが、母母父ワイルドラッシュにはKey to the Mintが入るので、これはファインルージュと同じ形ですね。ただ、ワイルドラッシュWild Againの後継なので、後ろで折り合って差してくるタイプは少なくなりそうなんですが。

実際、母も逃げ馬です。

母母母父はサクラバクシンオー

バクシンオーが入るキズナ産駒の代表と言えばビアンフェですが、あちらはバクシンオーと言うかルシュクルの子なので比較対象には合わないかなと。

母の走りは、サクラバクシンオーのスピードよりもユタカオーらしさが伝わっていますが、どうにも顔が小さくてスピードが生まれてないんですよね。この点、オックスブラッドは顔の大きさもあって母より雄大な馬体、当然期待は大きいです。

キズナとPricely Giftは実は同牝系で、どちらもf13-a出身、と言う遠すぎてどうでも良さそうな牝系クロスをしています。

 

この馬が1400万での募集。

2021年のキズナの種付け料は1000万円ですから、400万円上乗せ、だけでの募集です。

人件費や維持管理費だけで大赤字じゃないでしょうか。

 

あまりにも安いと思います。

激推しですし、一口出資しています。

ローレル 新規募集四頭

歩様動画見てから言おうかと思ったんですけど、更新の間開きそうなので簡単に一言だけ。

 

あまりオススメ出来る馬はいなさそうです。

 

ちなみに、そんな私のローレルでイチオシの馬はテイコフトウショウ22なんですよね。

これが走らなかったら相馬も血統も意味が無いんじゃないかな、とそんな風に思った馬です。

後、血統的な話をすればそりゃウインジュビリー23は良いですよね。

もう一頭、レッドセイリング22、これも結構いいんですよね。

 

割と残口ある馬にいい、と思う馬が多いです。

 

どうなりますかね。

楽しみです。

セレクトセール 当歳馬 後編

JDD、最高でしたね。

中央馬、デルマソトガケとヤマニンウルスは不在でしたが、それでもミトノオーの強さは圧巻で、誰もがミトノオーの手応えを見て三冠を諦めてそうな直線、各馬が脚を鈍らせる中ミックファイアだけは堅実に伸ばしてきて、ものが違う勝ち方。キリンジはどちらかと言うと消耗度が少なかった、というバテ差しのような形で、ミックファイアに食らいついたと言う二着ではなかったんですよね。

大井2000mというコースに限定すると、メイショウハリオ、ウシュバテソーロ、テーオーケインズという古豪もいるので、これからも大活躍!とは行かないとは思いますが、更に成長してこう言った馬達との名勝負、見せてもらいたいですね。

 

後編です。

コントレイル産駒は見た目が良かったんですが、好みの配合馬がいなかったので、今回は保留にしました。

コントレイル産駒はアビーム23で触れようかなと。

 

上場番号 415 コミカル23

パッと見た実馬がそんなに悪くなさそうで、テイズリーの4×5。テイズリー自信の戦績を考えれば必要性はあまり感じないんですが、それこそキタサンブラックやTiznow(父母)という名馬へ繋がった訳ですから、そういう底力に期待するのもいいと思います。

Lyphard×Wordenの繁殖なので、キタサンブラックのハイインローを継続するのは黄金配合なのに、この価格は生産牧場の知名度故でしょうか。

ピックアップして損のない馬だと思いました。

 

上場番号 417 セリエンホルデ23

エピファネイア産駒のシュネルマイスターの弟です。エピファネイア産駒の中では形がいいな、と思った馬です。当然その血統から1億円スタートの高額馬でしたね。カーリアンの入るエピファ産駒なので、馬群の外を回して、というタイプで好走条件は広くなさそうですけど、差して来る脚に兄のようなものを見せてくれれば面白いですよね。期待したいです。

 

上場番号 425 フィオドラ23

ロードカナロア産駒で、母はドイツオークス馬。残念ながら流行りのSラインではないです。

ただ、3/27日生まれでこの体高、これって早熟なのか、将来の形が凄いのか。

ロードカナロア産駒は晩成だと思ってるので、早い時期からはどうかな、と思うんですが、気付いたらNHKマイル含む重賞戦線で活躍してくれてるかもしれないですね。

この後編でイチオシしたい内の一頭です。

 

上場番号 463 プリンセスノンコ23

ナダル産駒。

Pulpit≒Malibu Moonの3×3、特にこの血をクロスしたのが凄い!とは思わないんですが、二代母がとってもRibotなので、ストライドを伸ばしてやろう、というニアリーは効果的になってもいいんじゃないですか。ダートクイーンの道を駆け上がって欲しいです。二、三歳牝馬ダート路線は整備されてないのがアレですが...。

 

上場番号 480 アースサウンド23

兄弟は全てダート馬で、ダートで潰しの効く種牡馬ばかりを付けられて来ましたが、遂にダート振り切ったゴールドドリーム産駒。

母は2歳ダート重賞で全然しながらも、古馬でオープン戦を買ったダートの馬で、こうして迎えられたゴールドドリームは歓迎してくれそう。

Bold Rulerのスピードに満ちた母なので、短距離〜マイルの馬になりそうですが、母が達成出来なかった全日本二歳で勝てるようなスピードを見せてくれるといですね。

 

上場番号 491 サミター23

サトノダイヤモンド産駒はやはりTTの遺伝子でサイズが小さく、活躍したシンリョクカも小柄。こうなって来ると大きな母を用意したいんですが、Danehillのプリケツで大きくしてしまうのはアリだと思います。

プリケツながら体高もあって、将来大きくなってくれる可能性が高そう。

Haloで柔らか過ぎるサトノダイヤモンドDanzigで締める配合はいつか高い打点が出てもいいのかな、と思います。兄弟にダノンチェイサーがいますし。

 

上場番号 533 アガラデイ23

配合の形は上場番号64 モルトアレグロ23とかなり近い馬なのでピックアップしました。モルトアレグロ23をピックアップしてこっちは無視、だとちょっとね。

オルフェ×Deputy Ministerもダートで高い打点のある配合ですし、二頭上げときゃどっちかは頑張ってくれるだろ〜の精神であります。

セレクトセール 当歳馬 感想 前編

この馬は将来、こう育つ!と思い描いた成長曲線を本当にそのまま描いてくれる馬なんて数頭なはずで、そんな事が本当に出来るならディープインパクトキングカメハメハを見抜く金子さんの相馬眼を持ってすれば、購入馬は全てG1馬になってるはずなんですよ。

だからいくらなんで5億は...と思うんですけど、結局僕が背伸びして15万円の馬に出資する!くらいの話なんでしょうね。背伸びの範疇なんだと思います。

まぁただ、ローレルを応援する身としては、総じてセレクトセールは高い。最近はサマーセールにもその流れがあるみたいですし、やっぱり馬主体験なら牧場系一口クラブですね。

ローレルは本当に近い内に重賞馬が出るんじゃないか、と思っています。ちなみにそう思っている馬の事はまだ書いてません。

 

上場番号 352 フォーエバーモア23

母父ネオユニヴァースの表現が強いサートゥルナーリア産駒でした。

ネオユニヴァース×Specialと言えば、ロジユニヴァースアンライバルドがいますし、当然サートゥルナーリア×ネオユニヴァースにも期待したくなるんです。皐月賞馬に皐月賞馬を出した組み合わせを持つ馬なので、当然狙うべきはホープフル〜皐月賞でしょうか。

フォーエバーモア自身も阪神JF3着、クイーンカップ勝ち馬ですから、ある程度の早熟性も担保されていて、そういう可能性に期待したくなった一頭です。

 

上場番号 315 アイムユアーズⅡ23

種牡馬インディチャンプという馬は、トキオリアリティーの短距離的なスピードを注入し、ステゴ×キンカメの中距離的な持続力とスタミナを持たせたマイラーなので、子の代ではトキオリアリティーを刺激してあげる必要があると思うんですよね。中長距離のディープインパクト×トキオリアリティーリアルインパクトと母父Frankelでモズメイメイが生まれたのも、この辺りが絡んでると思っています。つまり、ドゥラメンテと同じようにKris持ちが合う可能性は高いし、Frankel肌なんかもまた良いだろうな、と。

と、言う事で見た目もいい感じでKris持ちの本馬をピックアップしてみました。Wild Risk的でトキオリアリティー的な気の悪さが出ない事をお祈りしたいです。

 

上場番号 334 レッドラヴィータ23

モーリス産駒はデカく、筋量が豊富で、首は太く、脚が長い、大筋こういうタイプの馬が活躍しています。

ジャックドールも正にそういう形ですし、ダービーで五着に走ったノッキングポイントもそういう類の馬で、しかもノッキングポイントは晩成タイプだと思います。育成がスムーズに行けば古馬になって一皮剥ける瞬間が来るだろうな、とパドックで見た時に思いました。

新馬勝ちしたシュトラウスもそんな感じです。「こういう思いっきりモーリスな馬を新馬で1.4倍で買うとか正気かよ」とか思ってたんですが、素質の違いで楽勝でした。

レッドラヴィータ23は現段階でそういう形に育ってくれそうな馬で、これからの成長に期待してピックアップです。

 

上場番号 374 ティロレスカ23

脚長でスラッとしたタイプになってくれそうな一頭。

リアルスティールは同期ドゥラメンテキタサンブラック種牡馬になって更に差を広げられた感じはありますが、超良血馬なのは間違いないので、どこかでG1馬が出てきても不思議無いんですよね。

ティロレスカは亜ダート1000mG1の勝ち馬で、そう言った稀有なスピード能力を持った母とリアルスティール、Nureyev 5×5と配合の肝を抑えてそうな本馬には期待を抱いてしまうんです。

 

上場番号 399 オンディナドバイ2023

サートゥルナーリア産駒。

こういうタイプの馬は中山マイルとか、そういう舞台がいいんでしょうね。特にRobert的な前肢に見えるので、冬場の中山を掻き込んで捲ってくるのような、馬群の中をグイグイ割ってくるような、そんなサートゥルナーリアのような馬になって欲しいと願ってピックアップしました。

私はサートゥルナーリア贔屓な節があります。

 

400 フライングヴィジョン23

この馬、全兄を見たことがないんですが、正直結構いい部類の馬だと思います。

近親に近親にグランアレグリアがいる血統で、Damascusの5×5。ディープ×Damascusと言えば当然父キズナもそうですし、報知杯の勝ち馬サトノフラッグ、サトノレイナス、上記グランアレグリア、思い付くのがこの辺りですか。

Nijinskyミスプロの濃い目の母なので、こう言った振り切った異形のクロスがハマる可能性なんかにワクワクするのもいいと思います。

 

上場番号 401 シーイズチャンプ22

ハービンジャーの子供は割と良く見せるタイプが多くて、走らせみると案外、みたいな馬ばかりな印象なんですよね。

シーイズチャンプはフローリスカツプからの牝系で、母シーイズトウショウ桜花賞2着、その他スプリント重賞で活躍した馬です。

正直、非現代的な牝系ではなくなりつつあるんですが、フローリスカツプ系はスペシャルウィークウオッカ、最近ではレイパパレ等も出ている優秀な小岩井牧場の基礎輸入牝馬で、ローレルで募集されているテイコフトウショウ21とはコーニストトウショウから枝分かれした馬です。ロゼトウショウは1997年の産駒、シーイズチャンプの曾祖母ジェーントウショウは1996年の産駒ですから、一年違いの姉妹になります。また、シーイズトウショウとロゼトウショウは両者共にサクラバクシンオーの産駒ですから、3/4同血になりますね。

この馬に敢えて触れたのはそういう縁と、牝系からニゾンの血が入る事、母父ダノンシャンティ(フジキセキ系)で、シーイズトウショウの濃すぎるノーザンテースト感、ハービンジャーノーザンダンサー感を薄めてみた配合に面白みを感じたからですね。

ローレルのためにも(?)頑張って欲しいです。

 

後編へ続く