タワーオブロンドンは非社台という事もあって、日高関連のクラブではポツポツ募集されていきそうなので、今のうちに触れておきたいと思います。
端的に言うのであれば、仏米のキレで走った短距離馬なので、母側も仏米的な血、特にSir Ivorの継続は日本の芝に置いて有効で、合わせてナスキロ的な靱やかにキレる血統は歓迎でしょう。
例えば、キングカメハメハ系の肌や、フレンチデピュティ持ちは相性が良さそうで、他には流行りのキングヘイロー肌なんかも受け入れてくれそう。
Saddler's wellsの直接的なクロスは恐らく歓迎してくれず、NureyevやFairy King等のニアリーは許容範囲。
サンデーサイレンス系の母父は相手を選びそうで、ディープはそこそこでハーツクライは微妙。他候補としてはヴィクトワールピサなんかはいいかも知れないですね。
一口募集されているのは下記です。
友駿 ハニーウィル2022
大樹 クラウンアゲン2022
広尾 キャッツアイ2022
ユニオン ライトリーチューン2022
ユニオン コージーベイ2022
フクキタル レイロー2022
この中からオススメは待機のクラウンアゲン2022、ユニオンのコージーベイ2022でしょうか。
クラウンアゲン2022は母父マンハッタンカフェで、母母父がロックオブジブラルタルなので、父父に加えて母でもRibotをクロスしている形になります。これだけだとタワーオブロンドンの雄大なストライドは再現されないんですが、ウインドインハーヘア牝系出身、つまりAlzaoを経由してSir Ivorのクロスを持っている事になります。母父マンハッタンカフェで非NDなのも配合のバランスがよく、血統面ではあまり否定するところのないタイプでしょうか。よくタワーオブロンドンについて考えられた配合だと思います。
コージーベイ2022はAllgedの血を持ってきているのでこれもRibotを母系から引いているんですが、そこは流石のStorm Cat、前の出の柔らかさからはあまりRibotみを感じません。ポイントはSecretariatでしょうか。ただ、母系にダートっぽい血も多くて、気付いたらダート短距離をストライドで走る馬になっているかも知れません。スプリンターズステークスは少し遠いレースになるかもしれませんね。