ローレルオーナーズ

ローレルクラブ、広尾、その他一口クラブの血統等の覚書きです。

ユニオンオーナーズ 面白配合馬

番号順ではなく、思いついた順で。

 

PEGASUS54

 

ディーマジェスティ×ディアレストトリックスキ

父は皐月賞馬で、母は米G1馬。

GraustarkHis Majesty 5×4×6Saddler's wellsNureyev 4×5

ディーマジェスティの母エルメスティアラと、ののディアレストトリックスキは相似的な配合。

兄弟戦績は様々な種牡馬を試して中央1勝のみですかね。

この一個上のダンツティアラ(シニスターミニスター、牡)はセレクションセールで高値で取引された馬ですが、何故かこの馬はユニオンに入りました。まぁディーマジェスティ産駒ならセールで値段付かないでしょうし、仕方ないでしょう。

 

配合はいいと思うんですよね。

父母G1馬の子がここまで走らないなら、もう相似配合にしてやろう、ディーマジェスティをもう一度、という服部牧場さんの心意気には感銘を受けます。

それにしても、血統表から短距離馬を探すのが難しいです。母系も中距離馬が多いのに、突然母が7FG1を勝つって事はRibot的な馬だったんでしょうね。当然、ディーマジェスティRibot的なところがある訳です。

となると、本馬の得意距離は1400m1800m阪神1400、中山マイル、福島1800m、札幌函館。この辺りで考えておくのが良さそうです。

 

415日生まれで現段階では少し小さいですが、結構大きくなると思います。

募集時動画では余りにも非力ですが、夏の動画では随分しっかりして来てますね。そして胴が短く映るところに、やっぱりRibotの影を感じるんです。

 

PEGASUS5

American Pharoah×ミスホロスコープ

アメリカンフェローの産駒の方向性は大筋決まっていて、日本で走らせるならHaloStorm Cat弄りで、アメリカンフェローはStorm Catをクロスされても受け入れる懐の広さがあります。

あのカフェファラオはMore Than Readyの母Nothern SeaStorm Birdと言えますし、他の上位の馬もStorm Catをクロスしていたり、二アリーな血を持ってきてるパターンが多いので、これ今後それなりに流行るであろうフォーウィールドライヴの産駒でも覚えておきたいポイントになると思います。

で、ミスホロスコープは実はそんな事はなくて、しいていうならStorm Birdではなくて母方のSecretariatを弄ってますね。というか、Bold Rulerの本数をちゃんと数えたら凄い事になってそうですね。気になる人はターゲットで調べてください。

古くエンパイアメーカーBold Rulerを受け入れる種牡馬で、アメリカンフェローは3/4Bold Rulerです。母系からBold Rulerを更に引っ張りまくってくるパターンも成功し得るはずなんですよね。これを得意とする種牡馬にはマジェスティックウォリアーがいます。

 

という事で、余りにもしつこいアメリカンなんですが、アメリカンがクドイ!というのはこの下のコントレイル産駒にも同じ事が言えるでしょうね。

 

ただ、ユニオン募集全馬の中で、一頭突き抜けた馬体してます。

夏の動画では太いのと、前重心になっていてバランスが乱れてるように見えると思いますが、これから運動を始めて行けば前もしっかりして来て凄い体になってそうですね〜。

そして、ある程度の硬さを残しながらも靱やか。

これはいい馬だと思います。キャロに混ざってても違和感ないですね。

 

PEGASUS24

カリフォルニアクローム×ファシネイト

カリフォルニアクロームの産駒は母父ディープインパクトのスプリングノヴァが逃げ切り勝ちをしました。これはSir Ivorの靱やかさを活かした配合で、Aureole魂を発揮した結果でしょうね。

となると、今後のカリフォルニアクロームの方向性の大筋はSir Ivor弄りである程度定まる訳です。であるならば、母系にサンデーサイレンスを持つカリフォルニアクローム産駒は続々と勝ち上がってるはずですが、そんな事はなく。

これはHaloSir Ivorが伝わるのではなく、結局サンデーサイレンスが強い影響を及ぼすのかなと。

 

ファシネイトは二代母スイートハビタットHabitat3×4、ここから違うパターンでSir Gaylordを持ってきてるんですよね。これが吉と出るか凶と出るか。

 

Habitat由来の靱やかさを、Danzig5×5で締める、母は3/4Nothern Dancerで、本馬は3/4Mr.prospector3/4Sir Gaylord

クロスがしつこくはあるんですが、緩和する所は緩和していて、全体のバランスはいい感じです。

 

馬体はあんまりなんですけどね。

全体的な骨量に対して筋量も体高も足りてない感じがしますが、これは恐らくカリフォルニアクロームの不人気も踏まえて様子見出来そうですよね。

 

余談ですが、9/23土曜の中山3R新馬戦でウインドインハーヘア牝系のスペイドアンがデビューします。つまり、Sir Ivorのクロスなのでスプリングノヴァと同じような感じで、最内枠ですが逃げちゃえば結果を出せそうですよね〜。極端な枠ですし、西村君には腹を括って乗って欲しいです。

厩舎コメントにもあるように、Sir Ivor由来のしなやかなストライドが突き抜ける所が見てみたいので単勝を握り締めてゲートと睨めっこでもしておきます。

 

 

おまけ

大きさが課題にはなりそうですが、PEGASUS12は良血だと思います。

東京芝1400mを逃げてオープンまで上がっちゃうような、となるとやっぱりサイズが欲しいんですが、そういうタイプの配合です。

ブリックスアンドモルタル×ディープインパクトや、アグネスタキオンはニックスになり得る根拠がありますが、特にDonatello関係は面白いですね。

母は3/4 Donatelloでしょうか。

このパターンはブリックスアンドモルタル内のStage Door Johnny弄りになるんですよね。

そしてMonsunが絡むのでここでも出てくるAureole。独血統の異質さが、妙にマッチしてるんですよね〜。