ローレルオーナーズ

ローレルクラブ、広尾、その他一口クラブの血統等の覚書きです。

セレクトセール 当歳馬 感想 前編

この馬は将来、こう育つ!と思い描いた成長曲線を本当にそのまま描いてくれる馬なんて数頭なはずで、そんな事が本当に出来るならディープインパクトキングカメハメハを見抜く金子さんの相馬眼を持ってすれば、購入馬は全てG1馬になってるはずなんですよ。

だからいくらなんで5億は...と思うんですけど、結局僕が背伸びして15万円の馬に出資する!くらいの話なんでしょうね。背伸びの範疇なんだと思います。

まぁただ、ローレルを応援する身としては、総じてセレクトセールは高い。最近はサマーセールにもその流れがあるみたいですし、やっぱり馬主体験なら牧場系一口クラブですね。

ローレルは本当に近い内に重賞馬が出るんじゃないか、と思っています。ちなみにそう思っている馬の事はまだ書いてません。

 

上場番号 352 フォーエバーモア23

母父ネオユニヴァースの表現が強いサートゥルナーリア産駒でした。

ネオユニヴァース×Specialと言えば、ロジユニヴァースアンライバルドがいますし、当然サートゥルナーリア×ネオユニヴァースにも期待したくなるんです。皐月賞馬に皐月賞馬を出した組み合わせを持つ馬なので、当然狙うべきはホープフル〜皐月賞でしょうか。

フォーエバーモア自身も阪神JF3着、クイーンカップ勝ち馬ですから、ある程度の早熟性も担保されていて、そういう可能性に期待したくなった一頭です。

 

上場番号 315 アイムユアーズⅡ23

種牡馬インディチャンプという馬は、トキオリアリティーの短距離的なスピードを注入し、ステゴ×キンカメの中距離的な持続力とスタミナを持たせたマイラーなので、子の代ではトキオリアリティーを刺激してあげる必要があると思うんですよね。中長距離のディープインパクト×トキオリアリティーリアルインパクトと母父Frankelでモズメイメイが生まれたのも、この辺りが絡んでると思っています。つまり、ドゥラメンテと同じようにKris持ちが合う可能性は高いし、Frankel肌なんかもまた良いだろうな、と。

と、言う事で見た目もいい感じでKris持ちの本馬をピックアップしてみました。Wild Risk的でトキオリアリティー的な気の悪さが出ない事をお祈りしたいです。

 

上場番号 334 レッドラヴィータ23

モーリス産駒はデカく、筋量が豊富で、首は太く、脚が長い、大筋こういうタイプの馬が活躍しています。

ジャックドールも正にそういう形ですし、ダービーで五着に走ったノッキングポイントもそういう類の馬で、しかもノッキングポイントは晩成タイプだと思います。育成がスムーズに行けば古馬になって一皮剥ける瞬間が来るだろうな、とパドックで見た時に思いました。

新馬勝ちしたシュトラウスもそんな感じです。「こういう思いっきりモーリスな馬を新馬で1.4倍で買うとか正気かよ」とか思ってたんですが、素質の違いで楽勝でした。

レッドラヴィータ23は現段階でそういう形に育ってくれそうな馬で、これからの成長に期待してピックアップです。

 

上場番号 374 ティロレスカ23

脚長でスラッとしたタイプになってくれそうな一頭。

リアルスティールは同期ドゥラメンテキタサンブラック種牡馬になって更に差を広げられた感じはありますが、超良血馬なのは間違いないので、どこかでG1馬が出てきても不思議無いんですよね。

ティロレスカは亜ダート1000mG1の勝ち馬で、そう言った稀有なスピード能力を持った母とリアルスティール、Nureyev 5×5と配合の肝を抑えてそうな本馬には期待を抱いてしまうんです。

 

上場番号 399 オンディナドバイ2023

サートゥルナーリア産駒。

こういうタイプの馬は中山マイルとか、そういう舞台がいいんでしょうね。特にRobert的な前肢に見えるので、冬場の中山を掻き込んで捲ってくるのような、馬群の中をグイグイ割ってくるような、そんなサートゥルナーリアのような馬になって欲しいと願ってピックアップしました。

私はサートゥルナーリア贔屓な節があります。

 

400 フライングヴィジョン23

この馬、全兄を見たことがないんですが、正直結構いい部類の馬だと思います。

近親に近親にグランアレグリアがいる血統で、Damascusの5×5。ディープ×Damascusと言えば当然父キズナもそうですし、報知杯の勝ち馬サトノフラッグ、サトノレイナス、上記グランアレグリア、思い付くのがこの辺りですか。

Nijinskyミスプロの濃い目の母なので、こう言った振り切った異形のクロスがハマる可能性なんかにワクワクするのもいいと思います。

 

上場番号 401 シーイズチャンプ22

ハービンジャーの子供は割と良く見せるタイプが多くて、走らせみると案外、みたいな馬ばかりな印象なんですよね。

シーイズチャンプはフローリスカツプからの牝系で、母シーイズトウショウ桜花賞2着、その他スプリント重賞で活躍した馬です。

正直、非現代的な牝系ではなくなりつつあるんですが、フローリスカツプ系はスペシャルウィークウオッカ、最近ではレイパパレ等も出ている優秀な小岩井牧場の基礎輸入牝馬で、ローレルで募集されているテイコフトウショウ21とはコーニストトウショウから枝分かれした馬です。ロゼトウショウは1997年の産駒、シーイズチャンプの曾祖母ジェーントウショウは1996年の産駒ですから、一年違いの姉妹になります。また、シーイズトウショウとロゼトウショウは両者共にサクラバクシンオーの産駒ですから、3/4同血になりますね。

この馬に敢えて触れたのはそういう縁と、牝系からニゾンの血が入る事、母父ダノンシャンティ(フジキセキ系)で、シーイズトウショウの濃すぎるノーザンテースト感、ハービンジャーノーザンダンサー感を薄めてみた配合に面白みを感じたからですね。

ローレルのためにも(?)頑張って欲しいです。

 

後編へ続く