ローレルオーナーズ

ローレルクラブ、広尾、その他一口クラブの血統等の覚書きです。

ニシノシルエット22

エポカドーロの血統から考えてみます。

オルフェーヴル×フォーティナイナーです。

この血統にはエポカドーロに加えて、ラッキーライラック、ラーゴムがいますが、ここでポイントなるのは合わせて母系からDonatelloの血を引く事でしょうか。

 

ラッキーライラックハイハットMr. Leaderから、ラーゴムはMr. Leaderから合わせてDonatelloを持ってきています。(掘ればまだあるかも知れません。)

 

エポカドーロは四代母がDonatello 5×4、片方はAlycidonから引いているので、マックイーンの中のAlycidonとクロスしている事になります。

 

加えて、ナスキロ的な血を持ってきている事も共通項で、エポカドーロはMill Reefを持ち、賞金上位のオルフェーヴル産駒は同様な血を持ってきています。例外はちゃんと探していませんが、シルヴァーソニックでしょうか。

 

となると、エポカドーロの子の代でも、この辺りの血脈を刺激する形がわかりやすい良系かと。

 

さて、ニシノシルエット22の話になりますが、母ニシノシルエットはアグネスタキオン×Caerleonです。

アグネスタキオンの母母父はリマンドですので、リマンドの6×5、三本目のDonatelloが用意出来ました。四代母父KrisCrepelloの血を持つので、四本目ですね。

Cearleonは血統構成がStorm Catと近いので、これもまたナスキロ的な血と捉えられるでしょう。

 

つまり、何をやっているかと言えば

 

エポカドーロはサンデーサイレンス、リマンド、ナスキロの血で走り、ニシノシルエットはサンデーサイレンス、リマンド、ナスキロの血の繁殖なので、大雑把に言ってしまえば、これは父母相似配合、と言えてしまうはずです。」

 

そして、相似配合なら父も母も競走馬として能力をある程度見せて無ければいけない。

ところがどっこい、母は未勝利馬で、父も所詮皐月賞馬です。こう言った組み合わせから上質なスピードを持った産駒が産まれるとは考え難く、東京の芝でズバッと差してくるような根拠が薄い訳です。

 

結果的に、スピード不足でダートを走っている可能性や、泣く泣く長い距離を使っている可能性がありそうで、あまり強気に推せない一頭だと思いますね〜。