ローレルオーナーズ

ローレルクラブ、広尾、その他一口クラブの血統等の覚書きです。

セレクトセール 感想

億超えがポンポン飛び出して、今年も藤田晋さんは大目立ちでしたね。

一体どんなアドバイザーがついてるのか、藤田さんの馬はよく走りますし、形のいいな、と思ったストリートバンドの2022は藤田さんが落札したっぽいですね。間違えてたらすみません。

 

さて、感想と言うかイイと思った馬をざっくり書いていきたいと思います。

 

上場番号 104 アレイヴィングビューティ22

特に目立ってたのはこの馬だと思います。出てきた時に「コレは」と思ったのはこの一頭でした。金子真人さんが落札したみたいです。

体高、背中の長さと共に馬格も立派で、パッと見た時にカナロア×ディープのような靱やかさを感じた馬です。

アビーム22の所で書いた気がしますが、母は独×Caro、Lyphardの持続力ある差し脚と、Darshaanのフレンチな斬れで、後ろから差してくる馬でしょうね。ペースの遅い京王杯スプリングカップをズバッと差し切ったレッドモンレーヴ以上の持続力で、G1戦線でも活躍に期待したいです。

気性さえ良ければ、2000mは全然守備範囲になり得るタイプに映ります。

 

上場番号 24 メチャコルタ22

キズナ産駒らしい感じで、キズナやな〜って思って何となくピックアップしました。一時期話題になったダイヤモンドハンズの下で、これはまぁ、良系だと思います。配合も「あぁ、この肌なら確かにキズナだわな」って感じなので、やっぱりキズナです。

 

上場番号 31 セータコローナ22

セレクトセールに出てきたドゥラメンテ産駒はどうにもケツデカの牡馬ばかりで、「いやいや、ドゥラメンテの牡馬ならまだケツは小さくてもいいだろ」と思ったのでこの馬をピックアップ。どうもドゥラの牡馬でケツがデカいとダート向きになっていくイメージを払拭出来ません。将来的に名馬になってくれそうなタイプ、って言うとこの感じかな、と。伸び代はありそうです。

母父は米ダートG1馬を多数輩出したDistorted Humor。二代母は米芝マイルG1馬。更に言うと、Distorted Humor ×二代母父 Medaglia d'Oroですが、この組み合わせでは香港の王者ゴールデンシックスティが出ています。

Distorted Humorは国内だとモーニンやスマイルカナの母父、日本向きじゃない可能性はあるのかも知れませんが、マイル王者になって欲しいと思います。

 

上場番号 33 ストーミーレニー22

アルアインの産駒です。

ディープ嵐猫を孫の代で叶えた形ですけど、この馬は上場馬の中で最もディープインパクトな形でしたね。

Seattle Slew特有の伸びのある背中ではなく、本当にディープ×Storm Cat、ただそれだけの馬を見た印象。形良く、いい馬だと思っていたらディープインパクトの所有者だった金子さんが落札したみたいです。

やっぱりディープインパクトの影が見えたんですかね。

 

上場番号 47 テルアケリー22

アドマイヤマーズというダイワメジャー後継の種牡馬に対して、一体どういう評価をしたらいいのか悩んでました。ケイデンスコールやカテドラルの差しを前目で叩き潰した馬力、あんなのを孫の代で再現するならTapitのパワーはいいのかも知れないです。

出てきたアドマイヤマーズ産駒の中ではあまり早熟感のなかったタイプで、また二歳で見る時は違う馬になってるでしょうね。勿論、いい意味です。

 

上場番号 53 ティファニーズオナー22

レイデオロ産駒ってのは、短めの胴の割に首が立派で、シンボリクリスエスの血を感じないどうにもずんぐりむっくりな馬が多くて、POGでも一頭も指名しなかったですし、実際勝ち上がりもようやく一頭。種付け頭数と期待は現段階では裏切ってます。

ティファニーズオナー22はそんな中でも形の整ったレイデオロ産駒だと思います。

ただ、1億2千万は高いような気がしないでも...。

 

上場番号 64 モルトアレグロ22

オルフェーヴル産駒。セリではコロンと見せましたが、これは結構変わると思います。

やっぱりダート馬になっていくかも知れませんが、と言うか芝じゃ足りないと思いますが、ジャスティンもオルフェ×Gone Westでしたし、もういっその事ダート馬に仕上げてくれ、とは思います。

割と柔らかい血が多くて、しっかり鍛え上げないと鈍足芝馬になってしまうような、そんな危うさもありますけど、変わっていく前提でも、形は整っていて美しい馬でした。

 

上場番号 71 レッドティー22

セレクトセールのエピファ産駒はピンと来るタイプが少なかったんですけど、強いて言うならレッドティーの22は形が良かったと思います。Specialの血が濃い馬で、父父シンボリクリスエスが異形になる感じでしょうか。

兄がサクソンウォリアーの産駒ですから、ノーザンファーム的にはSpecialクロスがいい、と思っている繁殖なんでしょうね。

確かに馬は悪くない形でした。

 

上場番号 79 シャリオドール22

サトノクラウン産駒。

Flame of Tara 3×5

Machiavellian 5×4

Milan Mil(Mill Reefの母)≒Prince Johnとか、結構面白い配合してると思います。ちなみに、一番最後の物はダービー馬とも共通しますね。

オニャンコポン越えに期待したいです。

形もダービー馬タスティエーラによく似て、サトノクラウン産駒全開でした。

 

上場番号 89 ヴゼットジョリー22

アレ?誰も入札しないの?と思ったのがこの馬。

脚長で全体のバランスも良くて、キズナらしさも垣間見える感じで。

そんな悪くない馬だと思います。ていうか見直したらメチャコルタ22より良さそうだと思うんですけど、ローレルで2000万くらいで募集してみませんか?

よろしくお願い致します。

 

上場番号 94 ドナブリーニ 22

こういうスーパーお母さんの馬はあんまり列挙したくないんですけど、スーパーお父さんなので仕方なく書きました。というか、普通に形はいいんですよね。ドゥラメンテ産駒らしい、伸びがあってスラッとした四肢。

もうそろそろ母の底力が枯渇してたりするかも知れないんですけど、父の底力はまだフレッシュですから。

フレッシュなお父さん、帰ってきてくれないですかね...。

 

上場番号 108 オーマイベイビー22

ステラヴェローチェの弟で、サートゥルナーリア産駒。

セレクトセールに出てきたサートゥルナーリア産駒はとにかく筋骨隆々としたタイプが多かったので、少し違う感じのオーマイベイビー22をピックアップしてみました。

HabitatKris S.のしなやか〜な感じで、筋量もそこそこな感じ、お兄さんに似てますね。ていうかお兄さんどこ行ったんですかね。

 

上場番号 131 ラクレソニエール22

ブリックスアンドモルタル産駒は個人的あまり評価していなくて、脚長で靱やかなんですが、どうにも背中が短い。スケールの小さなドゥラメンテ、って感じがするんですよね。そして勝ち上がった二頭はどちらも逃げた馬で、「だから背中が短いから差せないんだよ!」と多方面に嘯いてたんですが、この馬はなんかもう全然違う馬が出てきたな、と。

背中が長くて、ゴツイ。この間まで見せてくれたスリムなあの子がどこかに行ってしまったような、そんな切なさの籠った馬体でした。

ちなみにこの馬、先程書いたMilan Mil(Mill Reefの母)≒Prince Johnですね。

ゴッツイ体ですけど、まぁこれで靱やかさが残ってくれれば、という一縷の望みを託したいのが「血統派」です。哲学ですね。

 

上場番号 138 スカイフ22

ドゥラメンテ産駒。

これもお尻控えめな脚長のモデル体型の女の子で、やっぱり芝中距離の王者を探すならこういうタイプかなと。

近親に活躍馬がいなさそうなんですが、ドゥラメンテという種牡馬さえいてくれれば、そんなお母さんも名牝になってしまうような、そんな事に期待してるんです。

 

上場番号 161 アルデンテ22

馬っぷりの割に低価格だったので書いておきました。

ドレフォンの子は本当に整うのが早いですね。一歳でも既に貫禄があるというか、入厩して調教始められそうな。

そんな中でも、アルデンテ22はまだ成長の幅がありそうでした。そりゃ、大きくて綺麗な形をしたのがドレフォン産駒ですし、現段階で小さく見えるこの馬が安くなるのはそうなんでしょうけど、体高もまだ伸びると思います。セレクトセール用に仕上げたのがマイナスにならなければいいですね。

 

上場番号 198 トゥザハピネス22

一番いい形をしたらリオンディーズ産駒です。

THE リオンディーズ。これ、相似配合なんですよね。Kris S≒Habitatだとすると、サンデーのクロスに、フェアリードールはMiesqueに寄り添ってる訳でして、キンカメ×トゥザヴィクトリーの間に、相似が挟まった相似配合な訳です。

となると、リオンディーズトゥザグローリートーセンビクトリーを足して割ったような、大箱がいいのか小回りがいいのかよくわからないような、でも強い、馬になってくれるといいですね。

 

上場番号 210 サルタート22

ニューイヤーズデイ産駒。ニューイヤーズデイにもブリックスアンドモルタルにもトニービンやろ〜、と思ってたんですが、セレクトセール中にいたのかも知れませんけど、流石に調べきってません。馬体見てなんらかの閃きがあった馬だけ調べ直してます。

サルタートの22はダートをパワーで差してくるような、そんな馬です。

ただ、アメリカのダートと日本のダートじゃそりゃ全く質が違って、日本の砂の上を駆け抜けるにはスタミナだの、パワーだのが更に必要になってくる訳です。ニューイヤーズデイはどちらかと言うと、日本の芝馬で見かけるような、そんな血ばかりを持っていて「それではここが私が」と鈍重なスタミナを兼ね備えてやってきたタニノギムレットに魅力を感じたのがこの馬です。

日本のダートで差すなら、タニノギムレットのような血を持ってくるのは有効かも知れないですよね。

どうなんですかね。

私は好きです。

クレオール21 ペルフェツィオーネ

ちょっと名前が長いので「ペルフェ君」呼びにします。

7月9日(日)の函館芝1800mでデビューしました。

レース後には勝ち馬レガレイラが強い!と騒がれてしまった訳ですが、実際そんな事ないと思います。

今の所、ギャンブルルーム、シュトラウス、ボンドガール辺りの方が上だと思います。路線は違いますけど、ビックドリームなんか素質馬。これは二歳短距離路線に放たれた飛矢。後まぁちょっと緩過ぎて話にならなかったんですけど、ドゥマイシングなんかもいい馬です。気性に危うさがありそうで、仕上げて緩さが解消されると、距離はマイルくらいの方がスムーズかも知れないですね。

 

本題に戻すと、ペルフェ君は案の定、というか想像よりは良かったんですけど、新馬戦では勝ち上がれませんでした。

最内枠なので、積極的に出していく騎乗、当然これだけ強気に出して行くと掛かるリスクもあるんですが、競馬上手で馬群に入る形になっても折り合いは付いて走れていました。

ただ、問題だったのが四角。スッと動ける力はまだなくて、7番 ダグウッドがコーナーリングで内にもられて、入ろうとしたスペースが潰され、ラチに当たってしまいました。

その後は、右鞭に反応して左に寄ったり幼い面を見せてしまいましたが、オリオールってこういう事なのかな、と。

やっぱり馬群に入ると一苦労で、とは言っても逃げるだけのテンの速さは無いので、外枠から気分よく走らせて上げれば面白そうです。

まだ成長の幅はありそうなので、ペルフェ君の今後に期待します。

 

ローレルからデビューした新馬は、新馬戦くらいの回顧はしたいと思ってます。

新規募集 アビーム23 サトノジャスミン23

1.サトノジャスミン23

ゴールドシップ×Wilburn

特に血統的や評価は正直悪いとも良いとも思わないんですよね。The Minstrelを弄ったり、Worden弄ったりで、如何にも父の豪快なストライドを再現出来そうな母ですし。

ただ、あんまり活躍馬が出そうな感じがしないんですよね。どうにもスピードが足りなくて、最後に仕方なくダートを使ってそうな。これはそのまま全姉にも当てはまるんですけど。

おおよそ、ゴールドシップ産駒のイメージ通りの馬になりそうです。

サトノジャスミン22が3000万募集で満口、この辺りはもう好きな馬を応援したい、って言う一口会員らしい感じですよね。

筆者の目標は「末永く損し過ぎない程度に楽しみたい」なので、当然白毛馬はソダシを筆頭に応援していますし、大好きなんですけど、そういう主旨からは外れちゃうんですよね。「高い」と思います。

 

2.アビーム23

この馬に関してはまず、種牡馬コントレイルの展望から書かないと行けないんだと思います。

大前提として、コントレイルとキズナはまるで馬が違います。どちらのほうがいい馬か、なんて事はIFでしかないんですが、コントレイルの方がスピードに富み、全身運動で靱やかに走ります。これがミスプロ的で、Lyphard的に粘って押し込む走りなのかな、と。

対してキズナは、コントレイル寄りも筋量に富む馬体をSecretariatで動かして走った、と言うのが雑感です。キズナ産駒のStorm Cat弄り(詰まる所、Secretariat弄り)が走っているのはおおよそ父の走りを再現出来るからだ、と推察出来る訳です。

となると、コントレイルの走りを再現するにはどうしたらいいのか、という事を追っていく必要があると思うんですが、これがまた難しい。

全身運動を再現するなら、Mill Reefだの、Seattle Slewだのを持ってくる形になるんでしょうけど、これ一辺倒だと柔らか過ぎてトップスピードが出なさそう。

 

実際、アビームの23から、「なるほど、これならコントレイルのスピードが再現出来る!」とは正直思わないんですよね。ノヴェリストですし、ダンスインザダークですし。

 

東京1400mで走る馬って概ね相場が決まっていて、「スピードの持久力」に長けた馬なんです。これは裏を返せば、「トップスピードに長けた馬」が選ばない舞台という事なんですけど、アビーム23の配合は「トップスピードに長けた父」と「スピードの持続力に長けた母」の配合で、母に足りてないトップスピードを父で補った、と言えば聞こえはいいんですが、それってつまり父を再現している配合ではないんですよね。

ただ、ドイツ血統×Caroはノヴェリスト自信やヴェラアズール、なんかが出てるスローを差し切る持続力に完成する訳です。アビーム自身は、東京1400mを得意舞台としながら、オープン入り後に成果を出せなかったのは、夏負けというのもあると思いますが、結局ペースに耐えられなかった、という見方も出来ます。恐らくCTの馬でしょうね。

 

コントレイルも血統表内にCaroを持つ馬ですし、同じようにスローペースのスペシャリストになる可能性はあります。

となると、適正距離はクラシックディスタンスまで伸びてくれないとお話にならない。

 

とても人気しそうですし、価格もそれなりになりそうで、当歳とは言え少し馬を見てみないと判断はつきそうにもないですね。

13日以降のカタログを見てから追記したいと思います。

ローレル新規募集 22年度産駒

1.エピックマジック22

シルバーステート×テレグノシス

シルバーステートの母父Silver Hawkテレグノシスの父トニービンの相性は良く、この配合からはアーネストリーが出ている。これはAmerigo≒Hormbeamのニアリーが当然働いてる、と考えるのが自然。

シルバーステート産駒でこのパターンだと七夕賞に連勝で駒を進めたバトルボーン、テーオーソラネルの両頭が該当する。

本馬の牝系からはBCジュベナイル等を勝ったWoodmanが出ており、姉は地方重賞勝ち等。

配合自体はそう言った面白いポイントもあって、期待してみてもいいのかも知れないが...。

 

とにかく、Silver Hawkで走らせようとすると牝馬はからっきしで、牡馬圧倒的に優勢であるから、本馬が牝馬なのは大きなマイナス。

値段等はまだわかっていませんが、正直どの値段でも「高い」と言う評価が妥当になりそうな気がしてます。

 

2.ペプチドリリー22

クラレーションオブウォー×ダイワメジャー

クラレーションオブウォーの産駒傾向としては、母系からForliをクロスさせた馬が好成績で、つまりヌレサド持ち、特にキングカメハメハと相性のいい種牡馬で、それ以外だとSeattle Slew。現段階では主にTapit。Rubiano≒Tap Your Heelsが効いてるんでしょう。

本馬はどちらにも該当しない。

ペプチドリリー自信は脚長だが背中が異様に短く、持久力が圧倒的に不足していて、スタミナを問われなかった未勝利で勝ち、その後はクラスが上がって先行しては垂れ、差しては届かず、と言った内容。

クラレーションオブウォーの産駒は母っぽさの強い産駒も多く、特にクインズエルサなんかは母がファンタジーSの勝ち馬で自信も1400mのききょうSで2着、ファンタジーに出走し6着と、母に追いつく事は出来なくとも同じ路線には辿り着けた。

となると、この馬もペプチドリリー同様に胴が短く、脚の長い馬になる可能性は結構あって、このパターンだと母と同じ程度にしかならない、という可能性を残してしまうが、プラスに捉えられるのはデクラレーションオブウォーがNijinskyの5×4を持つ事か。

Nijinskyと言えばSeattle Slewに並んで胴長に出る血だし、母よりも胴が長く、そして脚が長い、という馬に成長するなら母以上の活躍は見込めるし、芝1600m〜1200mで差す馬になってくれれば楽しみも。G1は高望みだが、OPや若駒のG3勝ちくらいなら期待してみていいかも知れない。

後ポイントとして挙げられるのは、母父ダイワメジャーが非ナスルーラ、父父War Frontもナスルーラが一本なので、母母に濃すぎるナスルーラを持ってくると、配合の形として父父 微ナス 父母 ナス 母父 非ナス 母母 長ナスの形はいいのでは。

 

結論として、価格次第では「安い」と思います。二勝〜オープンくらいまでは期待出来るんじゃないでしょうか。

アイチャン21

ウインジュビリー22から書き始めて、その後は募集終了した馬の酷評しからしていない気がしますが、アイチャン21に関しては褒められる点はありそうです。

 

Dubawi後継のNew Bayの産駒で、国内で目にするDubawi後継と言えばマクフィモンテロッソ辺り。

マクフィの産駒は早い時計が苦手で、時計のかかるレースが得意。母次第で芝、ダートどちらのタイプも出ていて、短距離向き。

短距離向きなのはDubawi×Saddler's wellsのモンテロッソも同じで、New Bayも凡そ同じような傾向になりそう。

後はスピードを伝え難いモンテロッソよりも伝えてくれれば、マクフィ也には期待出来そう。

 

Saddler's wells持ちの種牡馬にはSpecialを合わせる、と言うのは定石で、アイチャン21もこのパターン。

特筆するべきはSlightly Dangerousの5×5。

Robert後継のクロス持ちで、Robertと言えばコルトサイヤーなので、この点に関してはマイナス要素。

評価としては、時計のかかる短距離芝向き、決め手に欠けるので先行押し切りの競馬が出来るようなら、2400万は「安い」

 

さて、Robert×Saddler's wellsと言えば当然筆頭格にはモーリスが浮上してきますが、このアイチャン21(ラヴベイ)は、よくモーリスの産駒に似てるんですよね。大きな頭と豊富な肉量、歩く時の低い姿勢なんかも正にモーリス産駒のそれ。

となると、それなりにスピードはあるんじゃないかな、という推察はつくので、四位厩舎に期待する所はビシバシ鍛えて持久力を付けていく事じゃないでしょうか。

脚や胴が長い、と言った事もないのでらどこかで頭打ちになってしまう可能性はありますが、育成次第ではオープンを目指せると思います。

アメージングムーンの22

キズナ×アドマイヤムーンで、Caerleonキズナは好相性。馬体写真を見ても整っていて、未勝利勝ちには期待出来るタイプに映る。

 

この牝系×キズナからはご存知の通りディープボンドが出ているが、あちらは母父キングヘイローで、こちらはアドマイヤムーン

正直、この差はかなり大きくて、この牝系+母父にアドマイヤムーンを抱えてしまうとハイインローの形が

保てず、ディープ産駒もディープ後継の産駒も走っている子は基本的にハイインローを継続している点を鑑みると、「大きな所」を期待するのは酷かも知れない。

 

キズナ×アドマイヤムーンの配合でオークスに穴を開けたハギノピリナはWoodmanを経由してハイインローを引いていたし...。

 

この配合で2500万は「高い」という判断が妥当。

ルナツー21、クレオール21

ルナツー21

 

ディープブリランテ産駒はRobert持ちの牡馬が好成績で、ルナツー21はこれに該当しない。

となると、他の手としてはナスキロ柔らかくしてスタミナに満ちたジリ脚で差してくるモズベッロのような配合を狙うパターンだが、「どちらかと言うとそっち」と言ったタイプの馬で、馬格が大きい以外の強調材料に欠ける上に跛行

ちょっと手が出ない。

 

クレオール21

ルーラーシップ×チチカステナンゴ

ルーラーシップとCaroの相性はそこまで悪くなさそうだし、パッと見の馬の形はよくルーラー産駒らしさが出ていて悪くないが、BMSチチカステナンゴの底力不足感は否めない。

母系からオリオールの血を引くので、いっその事キセキのように逃げる馬に育ててしまえばオリオール魂を発揮して好成績を残す可能性もあるが、芝で走らなかった時にダートに出ても外枠や砂の被らない、という条件付きになりそうな点や、上記の通り底力不足になりそうな点で、勝ち上がりが出来れば御の字、と思ってしまう。