1.サトノジャスミン23
ゴールドシップ×Wilburn
特に血統的や評価は正直悪いとも良いとも思わないんですよね。The Minstrelを弄ったり、Worden弄ったりで、如何にも父の豪快なストライドを再現出来そうな母ですし。
ただ、あんまり活躍馬が出そうな感じがしないんですよね。どうにもスピードが足りなくて、最後に仕方なくダートを使ってそうな。これはそのまま全姉にも当てはまるんですけど。
おおよそ、ゴールドシップ産駒のイメージ通りの馬になりそうです。
サトノジャスミン22が3000万募集で満口、この辺りはもう好きな馬を応援したい、って言う一口会員らしい感じですよね。
筆者の目標は「末永く損し過ぎない程度に楽しみたい」なので、当然白毛馬はソダシを筆頭に応援していますし、大好きなんですけど、そういう主旨からは外れちゃうんですよね。「高い」と思います。
2.アビーム23
この馬に関してはまず、種牡馬コントレイルの展望から書かないと行けないんだと思います。
大前提として、コントレイルとキズナはまるで馬が違います。どちらのほうがいい馬か、なんて事はIFでしかないんですが、コントレイルの方がスピードに富み、全身運動で靱やかに走ります。これがミスプロ的で、Lyphard的に粘って押し込む走りなのかな、と。
対してキズナは、コントレイル寄りも筋量に富む馬体をSecretariatで動かして走った、と言うのが雑感です。キズナ産駒のStorm Cat弄り(詰まる所、Secretariat弄り)が走っているのはおおよそ父の走りを再現出来るからだ、と推察出来る訳です。
となると、コントレイルの走りを再現するにはどうしたらいいのか、という事を追っていく必要があると思うんですが、これがまた難しい。
全身運動を再現するなら、Mill Reefだの、Seattle Slewだのを持ってくる形になるんでしょうけど、これ一辺倒だと柔らか過ぎてトップスピードが出なさそう。
実際、アビームの23から、「なるほど、これならコントレイルのスピードが再現出来る!」とは正直思わないんですよね。ノヴェリストですし、ダンスインザダークですし。
東京1400mで走る馬って概ね相場が決まっていて、「スピードの持久力」に長けた馬なんです。これは裏を返せば、「トップスピードに長けた馬」が選ばない舞台という事なんですけど、アビーム23の配合は「トップスピードに長けた父」と「スピードの持続力に長けた母」の配合で、母に足りてないトップスピードを父で補った、と言えば聞こえはいいんですが、それってつまり父を再現している配合ではないんですよね。
ただ、ドイツ血統×Caroはノヴェリスト自信やヴェラアズール、なんかが出てるスローを差し切る持続力に完成する訳です。アビーム自身は、東京1400mを得意舞台としながら、オープン入り後に成果を出せなかったのは、夏負けというのもあると思いますが、結局ペースに耐えられなかった、という見方も出来ます。恐らくCTの馬でしょうね。
コントレイルも血統表内にCaroを持つ馬ですし、同じようにスローペースのスペシャリストになる可能性はあります。
となると、適正距離はクラシックディスタンスまで伸びてくれないとお話にならない。
とても人気しそうですし、価格もそれなりになりそうで、当歳とは言え少し馬を見てみないと判断はつきそうにもないですね。
13日以降のカタログを見てから追記したいと思います。